憲法24条+9条―なぜ男女平等がねらわれるのか
憲法9条が、いよいよ改憲の目玉として俎上に上ってきた感がある。しかし、改憲をめざす方々が9条改悪による現状追認=自衛隊の合憲化やイラク派兵など米軍追従など=だけを目標にしているのではないことが、この本を読むことでよく分かる。24条を改悪し、「国家への奉仕を中心に『公共』の再構築」、「その核心は男性の国防の義務」だと指摘している。価値観の一大転換である。憲法を守る運動をしている側は戦前への回帰が懸念し、改憲派そんなことはないと否定しているが、この本を読めば、すっきりする。男女共同参画へのバックラッシュが全国各地で起きているが、その源流は単なる保守化ではなく、憲法改悪までもが背後にある、根深いものであることを、この本を読んでつかんでいただきたい。
憲法24条は男女両性の平等を初めてうたった画期的な憲法の条文。しかし、今、その条文に家族の保護という一文が挿入されようとしている。家族は大事というのは当り前。でも、この24条制定の過程の国会議論をこの本で見ると、家族の一言に、親に考、君に忠という数千年の日本の国体の歴史を込めたかった当時の状況がよくわかる。家族が崩壊したのをこの24条のせいという風潮があるが、家族は崩壊もしていず、時代によって変化してきただけだと捉えたい。家族で個人を再び縛らないためにも、24条の意義について、この本で、学びたい。 |
このページの情報は 2006年6月23日0時31分 時点のものです。 |




