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増山たづ子 徳山村写真全記録
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人気ランキング : 69381位位
定価 : ¥ 3,675
販売元 : 影書房
発売日 : 1997-07 |
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増山ばあちゃんの温かい目線に泣けてきます |
ダム建設のために地図から消える徳山村の姿を残すために、61歳になってからカメラを手にして村の風景や住人を撮り貯めた増山たづ子さんの写真をまとめたものが本書です。ありふれた言葉ですが、「住み慣れた故郷」が人間にとって何物にも代え難いものだということが本書の写真を見ていて腑に落ちました。増山さんの目線で撮影された写真からは「この人とももうこれでお別れ、この風景ともこれでお終い(P. 7)」という気持ちが写真から溢れ、読んでいて思わず涙がこぼれました。
「笑いがたえなかったなあ」に掲載された写真はいずれも素敵な村人たちです。子供もおじいさん、おばあさんも本当に素晴らしい笑顔を見せてくれています。増山さんが撮影したからこそ、この笑顔もカメラに収めることができたのでしょう。増山さんはプロのカメラマンではありませんが、徳山村という被写体に対しては最適な撮影者だったということでしょう。しかし、この章には壮年の男性はあまり見当たりません。出稼ぎなどで昼間は見受けられないのでしょうか。
「ダンプや恐わい機械が入ってきた」では、それまでの村の日常に少しづつ入り込んでくる工事や別れの写真が多く見られます。顔を見知った村の住人が一世帯、また一世帯と移転していく様は言いようのない寂しさを募らせます。私は廃村になった経験はありませんので、村がなくなるということはよく分かりませんでした。しかし、出ていく者が空き家に記した落書きの写真を見ていると、故郷が消えるということがどういうことか、少しは分かる気がします。
土地に対する愛着、地縁者への愛着といったものを思い起こさせる非常によい本です。
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感動的でした。 |
自然の美しさ、四季の行事、笑顔がいっぱいの人々...。かつてはどこにでも
見られたに違いない日本の故郷がこの1冊の写真集の中に凝視されて
いる。ひとりひとりの笑顔や微笑が素敵で美しいだけに、地図からやがて
消えてしまい、ダムの底に沈んでいく村を思うと余計に哀しくなってしまう。
こんなにいい表情がたくさん撮れるのは、増山さんが村の人々といっしょに
生活を共にし暮らしてきたからだろうと思う。
かつての村の豊かさ、そして優しさを感じることの出来るすばらしい作品。
どのページの写真も文句無く★★★★★!
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おばあちゃんのピッカリコニカ |
以前、話題になった「ありがとう徳山村」の続編的な写真集。 今はもう失われた山村の暮らしを、おばあちゃんのピッカリコニカが生き生きと写し取る。
かつては徳山村に限らずどこの山村にも、同じように充足した生活があったはずだ。徳山村ではダム・マネーがそれを崩壊させたことが象徴的であるが、どこの山村も産業構造の変化などにより、ダムの底に沈みこそしないものの衰退の道を辿っている。衰退するのは別に悪いことではないという気もするが、かつてのように、村の中だけで事足りるような暮らしにはもう戻れないのかなぁと思う。 とはいっても自分がかつての徳山村のような社会で暮らしたいかといえばそれは違うが。 それにしても、ピッカリコニカを作った内田さんは技術者冥利に尽きるだろうなぁ。こんな仕事をするのが技術者の夢ですね!