これは、著者の学位論文を短くまとめたもの、
ということで、文章もかたく、かなり難しい
内容です。
これまでの研究が、農民なら農民を個々に扱って
いたのを批判し、社会の諸階層の有機的相互連関
を明らかにし、戦国社会を総体として捉える試み
ということでした。
地域社会論や地方寺社論など、中世史で最近流行し
ていますが、こうした研究に分類できるように思います。
「社団」という言葉が、ひとつのキーワードになっていて、
他の人の研究にも、よく引用されている気がします。
最初に書いたように、この本は学位論文がもとになっている
ので、かなり難しく、一般の歴史愛好家が理解できるの
かは、疑問を感じます。ある程度、基礎知識が必要となる
はずです。また、学生が、この本のみをベースにレポート
を書くのも、あまりすすめられない気がします。
かなり個性的なので、他の地域社会論や地方寺社論関係の
本も読んだほうがいいと思います。