景観を歩く京都ガイド―とっておきの1日コース
京都を歩くというのは何と贅沢な楽しみだろう。私はこれまで十数回、京都を訪れたことがあるが、歩いて回ったことはなく、タクシー、地下鉄、バス、レンタカーで慌ただしく名所旧跡を回るのが常だった。これでは京都を味わうことはできないと常々思っていたが、仕事を持っている身では歩く時間を捻出するのは現実的に不可能である。
環境建築家によるこれまであまた出ている京都案内とは全く異なるガイドブックです。自身も京都出身の著者は、京都観光がマイカーやタクシーを利用して、いわゆる名所を単に移動して回るだけの「ピンポイント観光」になっていることを残念に思っており、名所と名所の間にある空間にこそ京都の素晴らしさがあるのではと考え、そのような京都らしい空間を味わえるコースを9つ選定し、紹介しています。コース名を見るだけでも、「鴨川を自転車で走る」「洛西の小都市御室を歩く」といった魅力的なものになっており、その空間の魅力を、簡潔な文章と美しい写真で紹介しています。新書ということで写真の大きさ自体は小さいのですが、神社を流れる川、川に掛かる橋といった環境建築家ならではの非常に魅力的な物件・空間が掲載されており、写真を眺めているだけでも楽しめる本です。 |
このページの情報は 2006年6月23日0時32分 時点のものです。 |



