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隠された十字架―法隆寺論

隠された十字架―法隆寺論

人気ランキング : 21610位位
定価 : ¥ 820
販売元 : 新潮社
発売日 : 1986-02

価格 商品名 納期
¥ 820 隠された十字架―法隆寺論 通常24時間以内に発送
聖徳太子の正体は?

キムタクを知らない人はとても珍しい。 彼の顔や名前は当たり前のように私たちの目に飛び込んでくるから。 同じようにみんな聖徳太子を知っている。 だけど彼の正体を知っているものは誰一人としていない。
今も昔も、私は有名人たちの実態を想像することしかできない。でもそれが面白いのではないのでしょうか?特にこの本を読むと聖徳太子とはいったい何者でどんなことをしていたのか考えずにはいられなくなるのです。

技術者のバイブル

 技術指導の為韓国へ赴任して2ケ月後、私は「急性肝炎」でソウル市内の病院に10日間緊急入院し帰国する体力をつけた後、空路伊丹空港に帰国しそのまま大阪の系列の総合病院に入院しました。時に24歳の若輩者。
退院は8ケ月後のことでありましたが、入院生活は一見元気そのものですが病んだ体の完治の見通しも困難とかで長いトンネルから抜ける日の来ることを確信しつつも闘病中の精神的ストレスを軽減しようと主治医の許可を得て月曜日には某書店に駆けつけ新刊書を乱読したものです。退院時には100冊を超えるまでに。
 そんな入院生活の中で知遇を得たこの本がその後の私の生き方に決定的な影響を与えたのです。作者は今や日本が誇る思想家として活躍しておられることは皆さんご存じの通りです。
 私はこの本に出会って心の底から2つの大きなショックを受けました。
 一つは「文系の梅原さんがこんなに自分の立てた仮説の検証に命がけだ」
 二つは「文明・文化・宇宙観・人生観・歴史観・民族観・・・識に挑戦的だ」
と言うことでした。つまりこれら二つのショックは私が入院して初めて自分自身を見つめ直し問いかけた上でこれからの生き方の指針とすべきと言う点で説得力もあり、更に仕事と言うものの深さかくあるべしと感銘したからです。
 いっぺんに梅原ファンになってしまい氏の他の多くの名著に感動し勇気付けられ貴重な示唆を与えられました。梅原さんは単に歴史物書きの如く誰でも知っている歴史の記録をプロセスをフィクションとしてエッセイ的に綴って読者に浅い満足感を与えている一般的な小説家の類ではない。歴史の結論そのものの常識に挑戦され、ついに歴史の真実を史実として認識・認知させてしまう力を持っておられるのです。私の口癖は「S氏は単なる歴史をもて遊んでいるだけだが、梅原!さんは歴史の教科書を変え続けている。この違いは例えようもないのだ!」と。技術屋の端くれの一人として氏の情熱とエルネギーに自分を対比させ時に恥ずかしく、時に自信も与えられたのです。この本と出会った時は日本を襲った第一次オイルショック、田中角栄総理の出現で日本中が正に大きな歴史的時期でありました。晴れて完治して退院・職場復帰した後は私なりに仕事に取り組む姿勢、勇気や仮説立ての重要性を深く認識しつつテーマを掘り下げることとなったばかりでなく、専門以外にも視野を大きく広げて勉強することが如何に人生を充実させる力となるかを実感してきました。このきっかけを与えて下さった作者・名著に深く感謝しています。もっともっと多くの方々に愛読してもらいたいと願っています。

借り間違え

 これは嘘の様な本当の体験談である。
 高校の図書館で本を借りた。カウンターで本を受けとる際に間違えて 手にとったのが本書である。もともと何を借りるつもりだったかは今では覚えていない。
 奈良に興味があったので 間違って借りた本とはいえ読んでみた。読み出してすぐに 本書に嵌った。おかげで 奈良がもっと好きになった。
 爾来 15回くらい 奈良に出かける人生となった。タイ駐在中の一時帰国の時でさえ 乳飲み子を抱えて出かけるほど好きになった。
 あの時 借り間違えなかったら そこまで奈良に嵌ることもなかったろうなと今でも苦笑する。
 以上 本書とは あまり関係ないかもしれないが 個人的には大事な本です。因みに 大変面白いことも確かです。

怨霊信仰

聖徳太子やその一族の悲劇、そしてその裏側、藤原家の役割。梅原氏ならではの鋭い考察で、それらを紐解き、驚くべき事実を導いている。今まで描いていた無知ゆえの聖徳太子への認識を、根底から打ち砕く作品。

日本人の精神の根底にある、見えないものを恐れる始原的な恐怖

〜法隆寺には後の・他の寺院とは際立って異なる特徴がある。その特徴に着目し、「祟り」と「鎮魂」、とりわけ怨霊としての聖徳太子を封じることが法隆寺建設の最大の理由であるというショッキングな仮説を提唱した。なるほどその発想は大変に大胆であるが、物証は多く、単なるファンタジー以上の興味深さをもって読むことができる。この「祟り」「畏敬」という〜〜発想は、案外私達日本人の思考の根底に強く根を張っているのではないだろうか?今は時も時、例えば(同じく鎮魂のためのモニュメントである)靖国神社を同じやり方で民族学的に解剖できないものだろうか?〜


このページの情報は
2006年6月23日0時32分
時点のものです。

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