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土門拳 古寺を訪ねて―斑鳩から奈良へ
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人気ランキング : 55675位位
定価 : ¥ 880
販売元 : 小学館
発売日 : 2001-07 |
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すごい表現者だと思う |
私はまさしく斑鳩・奈良の出身でここに出てくる仏像や建物、風景、よく知っている。
が、彼の写真を見るとまったく別のものに見えてくるから不思議だ。
その理由は、表紙の写真にも表れている様に、彼独自の表現方法を駆使して写真を撮っているからだ。仁王像のここまでの猛々しさを、この写真を見ることなしに私は掴み取ることはなかっただろう。
阿弥陀如来の指先に現れるたおやかさ。
時代を感じさせる木の割れ目。
既存のものをここまで自分の表したい形に表せるなんて、きっと土門拳だからこそ出来る技なのだろう。
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古寺の再評価 |
土門拳がこの本のあとがきで日本の寺や仏像は、大変すばらしいのに過小評価されていると書いており私も同感です。寺や仏像の国宝には、日本人の美的感覚がよく現れており大変面白く勉強になる。
一般の日本人が寺を見物するのは、学生のときの修学旅行ぐらいでありその他にはほとんど無い。もっと評価されていいと思う。
土門拳が、日本全国の数々の寺を40年にもわたり自分の足で出向いて撮り続け、素晴らしい写真やエッセイを残した業績に大変感動します。
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待望の『古寺巡礼』文庫化 |
以前に土門拳の 代表作『古寺巡礼』があり、大変分厚くて高価だったため手が出にくかったのですが、今回の『古寺を訪ねて』シリーズは、その『古寺巡礼』を編集したもので携帯に便利で買いやすい値段になったのが嬉しい。
この本の最初の法隆寺は、著者も書いているように数ある寺の中でも別格的な雰囲気が漂っている。聖徳太子の面影が、この寺に昔から延々と感じられるからでしょうか。
土門拳の写真の特徴にクローズアップがあり、それほど奇抜な構図は無いのだが、はっとさせられるし寺や仏像の力強さや質感をよく感じられる。
名写真家が名エッセイストでもあることが多いのは、表現手段が違っても作者の感性や観察力は同じであるからでしょう。土門拳のエッセイを読むと、寺や仏像の造りや歴史に対して大変詳しく、この研究者の説に反論もしている。十分に知識を学んでから撮影に挑んだのでしょう。寺に対する真摯な態度がよく感じられる。
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お手ごろ土門 |
オールカラーの一冊。
力強い構造の法隆寺・東大寺・浄瑠璃寺、その仏像、その風景の写真。
土門拳の写真と文章が6:4か、7:3ぐらいの割合で展開される。
文章は土門独特の切り口で、それぞれの寺・仏像について解説を入れている。
土門の写真には実直さがあり、また、仏像・建物の事を良く知って撮っているという印象だ。仏像写真でよく知られる土門拳だからこそ、寺関係者を排除して"こっそり"撮れた(彼以外は絶対撮れない)写真も多く存在するのだ。
対象物も国宝・国宝級、撮影者も最高、この作品集がなんとポケットサイズでこの値段という点で、私は迷わず★5つをつけた。
いつでも好きな時、好きな場所で、これらの国宝(作品)を味わう事が出来るのだから。