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竹島は日韓どちらのものか
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人気ランキング : 80265位位
定価 : ¥ 714
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2004-04-21 |
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古文書にみる竹島問題 |
新しく出た竹島問題本ということで読んでみました。
江戸時代から日本と朝鮮の間に種々の島をめぐる問題があることは良く分りました。また、竹島の帰属について本書を精読してみると確かに朝鮮のものにはならないとの結論になりますが、逆に日本のものとするには心もとなさを感じました。結局のところ、古文書から言えることは、その帰属はあいまいであるということだと思います。
江戸時代以前は、竹島は無人島であり、人間が活用するには不便な島であったのですから、だれもその重要性について認識していなかったのも当然かもしれません。
しかし、古文書がどうであろうとも、あるいは新たに、どこぞやの土蔵、寺院、あるいは古墳の中から新発見があろうとも、その帰属には何の影響も与えないと私は思います。
なぜなら、近代史おいて両国は日韓併合と大平洋戦争の敗戦(無条件降伏)という歴史的事実を経ているため、竹島の帰属もその過程の中で議論せねばならないからです。
すなわち、日韓併合により朝鮮の領土はすべて大日本帝国の領土になり、竹島は島根県に帰属されました。第ニ次世界大戦の敗戦で大日本帝国の領土は連合国の裁量にまかされることになりました。ので、その帰属もその過程の中で決定されることになります。韓国は、日本よりも先に独立(1948)しましたが、連合国の一員でもなければ、まして戦勝国でもないのですからその領土については、日本同様、連合国の裁量に委ねられているのです。すなわち、その決定には、連合国間にどのような密約があろうとも、あるいは私利私欲による線引きがなされようとも、両国は従わざるを得ないのです。
連合国の最終的な結論は、サンフランシスコ媾和条約にある通り、竹島を日本領としました。また、その条件で日本は韓国の独立を認めているのです(韓国は戦勝国ではないため、同条約に調印する権限はありませんでした)。
竹島の帰属はこの戦後処理の過程で決定されたのです。
第一考えてみてください、古文書に書いてある書いていないなどで領土の帰属を決定出来るのだとしたら、ヨーロッパは大混乱になるのではないでしょうか。
韓国は、古文書などから、竹島を返してくれと主張する権利はありますが、それに応じるかどうかは、日本の裁量問題であり、韓国に決定権はないのです。
本書は、領土をめぐる歴史研究としては面白いと思いますが、今日の竹島の帰属問題を議論するには的を射ていないと思います。
日本政府が、古文書の調査に熱心でないのも、竹島問題は戦後処理の問題と判断しているからだと思います。
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竹島問題入門書 |
日韓・日中の歴史問題、反日問題、在中日本大使館破壊問題のきっかけとなった、島根県の竹島の日条例の背景を理解するために読んでみました。
同書では、日韓両国の竹島との関わりの歴史的経緯がコンパクトに収められており、なぜ現在韓国がこの領土問題を、いわゆる歴史認識問題と絡めて強硬に主張してくるのか、理解できます。また、竹島問題で争いとなっている論点も簡潔にまとめてあり、手軽な入門書として適当だと思います。
内容については、既にレビューされている方がかかれているとおり、資料の解釈にやや強引な印象を受けました。ネットで調べると同書の批判をされている方もいるようですので、論点を対照しながら読むとおもしろいと思います。
読了後の印象ですが、江戸期以前ではどちらが先にこの島を支配していたかは一概に言えないと思われます。韓国の資料からも明確に位置も含めて同島を認識していたとは思えません(安龍福以降も同じ)。竹島一件もこれにより日本が明確に現在の「竹島」を放棄したということは難しいと思います。
明治期以降は日本がはるかに有利です。韓国に有利な資料は1900年の大韓帝国勅令ですが、「石島」を「独島」の同一性を説明しなくてはならず、発音が似ているだけでは(たとえ事実であったとしても)根拠に乏しいといわざるを得ません。SCAPIN677やサンフランシスコ講和条約についても、日本に有利と思われます。
日本では様々な立場の意見を言うこと、見ることができるので、関心のある方は数は少ないですが、他の本も読んでみると良いのではないでしょうか。
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結局韓国国民の対日感情の問題です |
竹島問題は、なかなかややこしい問題です。関係する島々の名称は、日韓双方で呼び名が異なりますし、また時代とともに度々入れ替わったり変化しています。これを頭に入れるだけでも一苦労ですが、さらに朝鮮時代から継続して行われてきた偽証、資料の意図的な読み違え、不利な資料の無視・読み落とし、資料や証言の改ざん、論点のすり替えなどについても知っておかなければ、韓国側の主張にきちんと反証することはできません。
ただでさえ入り組んだ問題を扱っているのですから、文中に登場する人名、地名、古文書名、役職名などには、フリガナを徹底して欲しいものです。「金ナントカという人が東ナントカという古文書の中で言っているナントカは実はナントカ島のことだ」では、頭への入り方・残り方が違います。
この点に不満がありますが、竹島問題を考え始める最初の一冊としてはよい入門書だと思います。このような手軽な入門書がもっと増え、質も高まっていってほしいものです。
複雑に見えがちな竹島問題ですが、日本が竹島を自国領と見なしていた最古の古文書と日本の実効支配の歴史を軸にして整理すれば、意外に単純に日本の領有権に分があると言えることが、この本を通じて学べました。結局竹島問題とは、韓国人の歴史認識、反日感情の問題であり、韓国国民の対日認識が変わらない限り、竹島問題も永久に解決しない。これが、本書読了後に得た結論です。
本書で論じられている古文書や古地図を自分自身で確認したわけではないこと、この本がもちろん日本側の立場で書かれていることなども念頭に置きつつ、批判的な視点を忘れずに読んでください。
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確信に至らず |
ここに書かれていることがすべてであり、また資料の解釈が正しいとすれば、竹島は日本のものに間違いないのでしょうが・・・。前半の論調は非情に力強く、読み進むにつれて「これだったら日本のものに間違いない」という確信が強くなってきたのですが、後半の資料の解釈論になってくると、ちょっと怪しくなってきます。結局、最後まで読んで「竹島は間違いなく日本のものだ」という確信を持つには至りませんでした。ただ、これまで日本政府がこの問題を後回しにして、真剣に、真正面から韓国と議論することを避けてきたつけが回っているのだということは間違いないと思います。
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感じられるのは絶望 |
今(2005/3現在)話題の竹島問題を知るために本書を読んでみた。
精密さに欠くだけでなく、恣意的でさえある資料解釈等、実際に私個人が仕事で感じた韓国の考え方と同類のいい加減さがが見受けられ、この問題はどちらかがもう一方に征服されるまで続くのではないかとさえ思われ絶望を感じた。
この問題に限らず、日韓の間に横たわる問題はこのような相互理解の欠如から生じるといっても過言ではないだろう。いずれの国も特定の政治勢力の意見があたかも正論のように語られその実、議論が尽くされていないという内容には共感を覚える。本書は竹島問題についてそういった不毛な議論に意味のある一石を投じるものとして評価したい。
ただ、新書では紙数が足りないためか、史実の記述が十分ではなく、専門家でなければアクセスできないような文献で原文や原典を引用/掲載せずにその要約だけで論を進める内容となっているため論拠の信頼性を読者としては結局はニュートラルに捉えざるをえず惜しいと感じた。